東洋医学と鍼灸の本当の力
鍼灸といえば痛みや肩こりに効く、と連想する方が多いようですが、実はそれはほんの一部でしかありません。
鍼灸の歴史は古く、中国3千年の歴史とともに極められ、現在まで引き継がれている伝統医学なのです。
中国では、中医(医師)が、治療手段として用います。
実際の施術ですが、東洋医学である鍼灸治療では、痛い部分や、辛い症状だけに注目するのではなく、まず身体全体の情報を集めます。
そして、身体のどの部分のエネルギーが不足しているのか、どの部分があふれすぎているのかを確認します。
そうしてそのアンバランスによって引き起こされている症状に対して、効果のあるツボを選別し、補ったり取り除いたりして身体全体のバランスを回復させていきます。
ですから一見関連性のないように思える・・・例えば、頭痛なのに手や足のツボをとったり、肩こりなのにお腹のツボをとったりと・・・驚かれる患者様もいらっしゃいます。
東洋医学が西洋医学と明らかに違う点は、薬の力に頼るだけでなく、症状に効くツボを継続的に刺激して、累積効果による自然治癒力を賦活させ、自分自身の力で治っていくように方向性を促すということです。
ですから辛かった症状が消えただけでなく、下記のような驚きの声もよくお聞きします。
- 首の施術をしたら、よく眠れるようになった。
- 腰痛の施術をしたら、便通がよくなった。
- お腹の施術をしたら、肩こりが楽になった。
- 冷え性の施術をしたら、おしっこの量が増え、むくみが改善した。
すべての女性にアンチエイジング
アンチエイジングという言葉が最近使われるようになりましたが、これは、《抗加齢医学》といって、加齢からくる症状に対してあらかじめ、食事や運動そして考え方などを通して早めに対応し、時に不足するホルモン・栄養素を処方するなど、医師によって提唱された予防医学です。
東洋医学では古来よりまさにこの予防医学=未病治(未だ病にならざるを治す・・・本格的な病気になる前にあらかじめ手当てする)が最高のテーマであり、得意とする分野なのです。
そこで、東洋医学的にいうアンチエイジングとは、
- 肝・・・自律神経の機能を高め、ストレスに順応できるようにする。
- 心・・・血流の流れをよくして、質のよい睡眠を取れるようにする。
- 脾・・・消化器の働きを整えて内側から元気を作り出す。
- 肺・・・肺機能を高め酸素を身体全体にゆきわたらせ、皮膚のみずみずしさを保ち外邪の進入を防ぐ。
- 腎・・・水分代謝を高め、ホルモンバランスを維持し、生まれ持った生命力<先天の精>の衰えを維持する。
など、免疫力を高めて、”総合的な基礎体力を維持する”ためのものと考えます。
外からお化粧したり、薬を飲んだりするのとは全く考え方が違うでしょう?
外側からのアプローチだけではなくて、鍼灸施術で得ることのできる、インナービューティー<身体の内側からきれいになること>こそ、すべての年代の女性に必要なアンにエイジングと考えます。
いつまでも若さを保ち、輝きながら働き続ける皆様を心から応援しています。
ウーマンフッド美容鍼の特質
ウーマンフッドでは、美肌・リフトアップ効果にとどまらず、お肌のトラブルの原因である内臓の調整と、体のゆがみ・顔のゆがみを整えて、老けて見られる原因ともいえる姿勢を改善します。
施術手順
- はじめに、症状・体質にあわせて、鍼灸施術。
気血を調整し、過不足しているエネルギーを整えて、美肌の根源である内臓を強化します。
例)水分代謝の悪い方(むくみ)水分の流れを整えます。
シミ・黒ずみ気血の流れを整えます。
- 次に、体のゆがみ(脊柱・筋肉)を整えます。
- お顔・頭部に美容鍼を施します。
- 最後、お顔・頭部のゆがみを手技で整えます。
こんな症状の方へ
- 体に比べて、顔が大きく、むくみが強い。(肩こり・頚痛を伴うことが多い)
- 以前より首が太くなった。(首が回らない・頚痛を伴うことが多い)
- ほうれい線がめだつようになった。(ほうれい線のあたりを指で押すと痛い)
- 顔全体のたるみ・ほほのたるみ。
- 皮膚のかさかさ感。
- 目の周りのクマ・シミ・くすみ(しみ・くすみの部分はむくみを伴っている)
- 目じり・眉尻・口角のたれ。(内臓下垂を伴うので、下垂処置を施します)
- あごのラインがあいまい。(二重あご)
- まぶたが重く感じ、眼を覆いかぶさってくる感じがする。(肩こり・頭痛を併発しやすい)
- 顔の表情がとぼしい。(顔・頭の鍼が、表情筋を活躍させる)
- 過去におしりを強打したことがある。
(階段から落ちた・椅子からころげおちた・交通事故等) - 骨盤内お血・腹部お血があり、顔が黒ずみやすい。
加齢にともなう症状
「最近なんだか、調子が悪い…」と思って、検査をしても異状が出ない・・・。
「でも、ほんとに不調なのに・・・」
不調の原因が分からないことで、もっと不安感が脹らみます。私もそうでした。
全身の不調、つづく痛み・・・ストレス?リューマチ?検査では異状なし。
不安な日々を過ごしました。
確かに現在の私たちが置かれているストレスの多い環境では、身体や心に不調が現れことは、当たり前とさえいえる状況です。
ですがそこで、<ストレス><病気>から視点を変えて、≪加齢にともなう症状≫ととらえてみると、意外なことに、自分の不調に対する不安が少し和らいだのです。
ではここで、一般的な≪加齢にともなう症状≫を、ご紹介します。
- 急にのぼせが起きて、顔面紅潮、首から上だけ汗をかくのに、足は冷え症。
- 不眠、イライラ、夢、疲れやすい、動悸・息切れ、眼精疲労、うつ症状。
- 食欲不振、食欲異状亢進、肥満。
- 頭痛、偏頭痛、高血圧、むくみ、便秘、下痢。
- 子宮下垂、子宮脱、膀胱下垂、頻尿、膀胱炎、尿漏れ。
- 関節痛、腰痛、肩こり、下肢痛、上肢痛、下半身の倦怠感、頚痛、股関節痛、五十肩、しびれ感。
いかがですか?
ウーマンフッドでは、このように、加齢にともなうホルモンの減少によって体に現れる症状や、患者様の訴えられる辛い症状を、少しでも緩和させていただくことに努めます。
自分の体の変化に戸惑いながらもそれを徐々に受け入れていただくことで、≪ホッと、気持ちが楽≫になっていただけたらと思います。
おすすめの本

ひとりでできるツボ療法
代田文彦著 NHK出版 ¥1,200+税
一般の方にもわかりやすい文章で、ちょっとお灸やってみようかな。。と思えるようなとっかかりやすさが、あります。納得の内容です。字が大きく、図解説明もゆとりあるスペースで書かれてあるので、つぼの取り方もわかりやすいです。

お医者さんがすすめるツボ快癒術
代田文彦著 講談社 ¥1,470
超おすすめ本ですが、今や入手困難。インターネットで¥7,000以上の値段が付いていてびっくり。以前は何人もの後輩たちにプレゼントしました。再版が望まれるほんとにすばらしい本です。

<イラスト図解>東洋医学のしくみ
関口善太著 日本実業出版社 ¥1,575
鍼灸に興味のある方が詳しく勉強したいとき、まずはこの本をおすすめします。鍼灸院に行ってみたいけど、どんなことするんだろう?と腰が引けてしまう方、どうぞこの本でお勉強してみてください。鍼灸学校へ入学希望の方、新入生の方、教科書に入る前にこの本をざっと読んでからだと、とてもわかりやすいです。ほんと!