私が鍼灸学校の3年生の時、国試のプレシャーからか、
下痢と便秘をくりかえしことがある。
昼食を食べた1・2時間後には必ずおなかが痛くなり、
『ああ。。。まただあ。。。』とつらかった。
まさに、過敏性大腸症候群の典型的な症状。
何を食べても太らず、体重は今より6キロはやせていた。
これは、東洋医学的には
肝脾不和という。
原因は持続的な精神的緊張・ストレス。
症状は腹痛・下痢と便秘の繰り返し・ガスがたまる・腹部の張り感など。
『肝』は全身の気をほどなく巡らせる働きがあるが、
ストレスなどによってその働きが衰えると
(肝はのびのびしているのが好きなので)
肝気が滞り、『脾の働き』である飲食物を消化・吸収する働きが
順調にいかず低下した状態のこと。
治療としては、まず精神的な緊張を緩やかにして、
肝の働き取り戻し
脾の働き(消化吸収)を高めていく。
肝気と脾気を強化し、自律神経を調整して、今まで負けてしまっていたストレスにも
耐えうる力を増強する助けとなる。