東洋医学では、お血ということばを用いますが、
けっして『きたない血』という意味ではありません。
血が、停滞して、スムーズに流れていない状態をいいます。
一番わかりやすいのが、
*舌の裏側を見ていただくと、血管が浮き出て紫色・
黒っぽい赤などになっている状態です。
そのほか
*舌の色が青っぽい紫色。
*舌に茶色っぽいお点・シミ等が点々としている。
*顔や皮膚に色素沈着が多い。(目の周りのクマなど)
*どこか打ったかわからないが、よく青あざができる。
*口びる・歯茎が暗い紫色。
*月経血にレバー状のかたまりが混じる。
お血は、単純にけがや打ち身でもあらわれます。
心臓・肺・肝臓・胃腸・子宮・筋肉あるいは、
その経絡に�翼血が存在します。
そのお血の場所をさがして、治療します。
お血の痛みは
刺すような痛み(刺痛)で、チクチク・ピンポイントで痛みます。
また、絞られるように痛い場合もあります。(月経痛など)
痛みが固定痛で、場所が変わりません。
押されるといやな感じがします。(うっ。。という感じ)
お血がある時は、気も滞っているので、気の流れをよくして、
その気の勢いで、滞っている血をぐっと押しだすイメージで
ツボを選んで、施術していきます。
『血と気に関係するツボ』を使います。
足にある 血海・委中・三陰交・太衝
お腹 気海・大巨
背中 膈兪・肝兪
治療が進むと、舌の色がピンクに近くなり、舌の裏の血管の浮き出た感じも
細くなり、顔色がよくなっていくので、患者さま自身が確認しやすいかと
思います。